パケット通信料 【packet communication fee】 データ通信料 / data communication fee
概要
パケット通信料(packet communication fee)とは、携帯電話・移動体通信サービスにおいて、パケット交換方式のデータ通信サービスにかかる通信料金。通話以外のサービスにかかる通信料金で、インターネット接続、メール・SMS送受信、内蔵ソフトウェア(アプリ)による通信などが対象となる。パケットとはデータを一定の容量ごとに区切った小さなまとまりのことで、携帯電話のデータ通信では通常、1パケットは128バイトのデータで構成される。これは英数字なら128文字、日本語の文字なら64文字に相当するデータ量にあたる。
送受信データ量に応じて課金する従量制の料金プランの場合、当初は1パケット0.1~1円程度のことが多かったが、通信方式の高速化や利用データ量の増大に伴い、0.01~0.1円程度に下がった。現在では特殊な利用形態を除いてほとんどの利用契約が一定のデータ量まで同額で利用できるパケット定額制を採用しているため、従量制のパケット料金が適用される場面はほとんどなくなっている。
パケット定額制 (データ定額制)
携帯電話・移動体データ通信のパケット通信の料金を月当たりの定額で課金する方式をパケット定額制という。
回線交換方式ではなくパケット交換方式の通信サービスに適用される料金制度で、送受信したパケット数に関わらず、毎月一定額の料金が請求される。以前は1パケットあたりの単価に送受信したパケット数を乗じる従量制が主流だったが、2000年代前半に3G携帯電話(W-CDMA/CDMA2000)が普及すると大手事業者が一斉にパケット定額制に移行した。
2010年代になると、単純なパケット定額制では増え続ける通信需要に設備の容量が追いつかなくなり、定額料金で利用できる月当たりの通信量に上限が設けられ、これを超えると極端に通信速度が低下する方式が採用されている。また、端末そのものの通信のみに定額制を適用し、端末を経由する他の機器の通信(テザリング)には適用しないなどの条件を課している事業者もある。
(2017.12.23更新)