オープン【open】
概要
ファイルのオープン
オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションの操作においては、ファイルやデバイスを使用可能な状態にすることをオープンという。プログラムではファイルを読み書きする前にオープン処理を行い、処理終了後にクローズするという手順を踏む。オープンしたファイルはクローズするまで他の利用者やプログラムによって上書きや削除されないといった排他制御が行われることがある。
ポートのオープン
ネットワーク分野では、通信の受け入れ口が利用可能な状態であることをポートがオープンしていると表現する。サーバが特定のポートをオープンすることで、外部からの接続要求を受け付けることが可能になる。一方、不要なポートを開放したままにすると不正アクセスの対象となる可能性があるため、ファイアウォールなどで制御される。
回路やスイッチのオープン
電気回路などの場合、配線や開閉式の接点などが開放されていて繋がっていない(切断されている)状態をオープンという。スイッチなどで言う「オフ」(off)の状態に相当する。逆に、繋がっている状態は「クローズ」(close)であり、「オン」(on)の状態に相当する。
オープンシステム
システム開発などの分野で、ハードウェアやソフトウェアの基本的な仕様や設計、接続方法などが公開されており、様々なメーカーが同種の製品を提供していたり、異なるメーカーの製品を組み合わせて使用できるような状態のことをオープンであるという。
そのように公開されている設計のことを「オープンアーキテクチャ」(open architecture)、オープンな製品を組み合わせて構築されたシステムを「オープンシステム」(open system)という。この意味での対義語には「プロプライエタリ」(proprietary:私有の、専有の)を用いることが多い。
オープンソース
ソフトウェアの分野で、コンピュータプログラムのソースコードが広く一般に公開され、誰でも自由に入手・改変・再配布などできるような状態を「オープンソース」(open source)という。また、そのようなソフトウェアを「オープンソースソフトウェア」(OSS:Open Source Software)という。これとは逆に、ソースコードが公開されていない状態を「クローズドソース」(closed source)、そのようなソフトウェアを「プロプライエタリソフトウェア」(proprietary software)という。
オープン標準
技術標準のうち、仕様が公開され、自由に対応製品を開発できるような規格を「オープン標準」(オープンスタンダード)という。仕様が秘匿されていない、あるいは、権利保有者に実装を拒否されることがないというだけで、必ずしも無償であるとは限らない。規格によっては特許権などのライセンス料、ロイヤリティなどが必要な場合もある。
オープン価格
商取引の分野で、メーカーが製品の希望小売価格(定価)を設定しないことを「オープン価格」(オープンプライス)という。小売店ではその店での現在の売価のみが表示され、「定価の何%引き」といった表現は行われない。家電製品などではオープン価格による流通が主流となっている。
