クロスブラウザ 【cross browser】 マルチブラウザ / multi-browser
概要
クロスブラウザ(cross browser)とは、WebサイトやWebページ、Webアプリケーションなどが主要な複数のWebブラウザに同じように対応していること。また、そのようなコード、ツール、テクニックなどのこと。Webページの記述に用いられるHTMLやCSS、JavaScriptなどには標準規格が存在するが、実際のWebブラウザ製品では標準の版(バージョン)によって対応度合いが異なるほか、開発元が独自に拡張した仕様や、標準に対応していない部分、解釈や挙動の異なる部分がある。
そのような製品ごとの違いに対応し、なるべく挙動を揃えることをクロスブラウザという。仕様の違いを吸収するようコード内でブラウザごとに処理を変えたり、最低限の共通機能のみを使うなどすることにより、複数の主要なWebブラウザで不具合無く動作させることを目指す。
Web開発に用いるライブラリやフレームワークの中にはクロスブラウザ対応の機能が内蔵されている場合があり、開発者が意識しなくても挙動を揃えることができる。近年ではブラウザ側でも試験的な機能はベンダープレフィックスで明示的に指定できるようにするなど、ブラウザ間の挙動の違いを織り込んだ実装を行うようになってきている。
なお、「クロスブラウザ」と「マルチブラウザ」はほぼ同義として区別せず用いることが多いが、分野や文脈によっては、前者を「ブラウザを問わず共通して動作する」、後者を「決められた複数の特定のブラウザに対応する」という意味で使い分ける場合もある。
(2025.8.22更新)