Windows RT
概要
Windows RTとは、米マイクロソフト(Microsoft)社のタブレット端末向けオペレーティングシステム(OS)の一つ。パソコン向けの「Windows 8」の派生商品で、2012年10月に発売された。板状の筐体の片面全体が指で触れて操作できる液晶画面(タッチパネル)になっているタブレット端末で利用するためのOS製品である。同社のパソコン向けOS製品が基本的にx86系CPU対応なのに対し、Windows RTはタブレット端末に多いARM系CPUにのみ対応している。端末にあらかじめ組み込まれた状態で販売され、原則として単体で入手して端末に導入することはできない。
メールやメッセージング、画像閲覧、音楽・動画再生などのためのソフトウェアが組み込まれているほか、Microsoft Officeの専用バージョンが標準搭載されている。タッチ操作に適した画面表示・操作モード「Windows 8-style UI」(旧Metro UI)のみに対応する。
Windows 8のような従来のデスクトップ画面やウィンドウ表示(および、それらを利用するソフトウェア)などは利用できない。サードパーティ製のアプリケーションソフトは同社が運営するソフトウェアのダウンロード販売サイトである「Windows Store」から取得した製品のみが利用できる。
(2024.8.24更新)