PayPal 【ペイパル】

概要

PayPal(ペイパル)とは、インターネット上で手軽に利用できる送金・決済サービスの一つ。また、運営元の同名企業(PayPal Inc.)。ECやネットサービスの料金支払いなどでよく利用される。

利用者と加盟店は共にPayPalアカウントを開設し、電子メールアドレスとクレジットカードや銀行口座を登録すると、他のアカウントとの間で送金が可能になる。一部の国では事業者への支払いだけでなく登録利用者の個人間送金にも対応する。

クレジットカードなどに比べて手数料が低く少額の送金、支払いに向いている。送金はPayPal社が仲介するため、クレジットカード番号や口座番号などの情報を取引相手に伝える必要がない。取引に不備があった場合に一定の条件でPayPal社が返金する買い手保護制度も提供している。

1998年にピーター・ティール(Peter A. Thiel)氏、イーロン・マスク(Elon R. Musk)氏らが創業し、米国では少額オンライン決済手段の事実上の標準の一つとして広く普及している。世界各国に進出し、主要な通貨に対応している。日本にはシンガポール法人(PayPal Pte.)を通じてサービスを提供している。2002年に米ネットオークション大手イーベイ(eBay)社に買収されたが、2015年に再独立している。

(2022.7.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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