NICT 【National Institute of Information and Communications Technology】 情報通信研究機構
概要
NICT(National Institute of Information and Communications Technology)とは、通信・放送に関する技術の研究開発や事業振興などを行う、総務省所管の国立研究開発法人。国立研究開発法人情報通信研究機構法に基づいて設置・運営されている。電気や電波、光による通信や放送、ネットワークに関連する基礎研究や技術開発、無線機器などの型式検定、公益的な事業、民間事業の支援、標準化の推進、産官学の連携、国際協力の推進などの事業を行っている。
一般には、日本標準時(JST)を管理する原子時計の開発・運用、標準電波(JJY)やNTPサーバによる時刻情報の発信でよく知られる。近年では、国内インターネットにおけるサイバー攻撃やマルウェア感染の検知・可視化および関係者への通報などの事業(NICTER/NOTICE)が注目されている。
研究所として電磁波研究所、ネットワーク研究所、サイバーセキュリティ研究所、ユニバーサルコミュニケーション研究所、未来ICT研究所の5つを設置し、傘下に多数の研究センター、技術センターを運営している。また、オープンイノベーション推進本部、Beyond 5G研究開発推進ユニット、量子ICT協創センター、総合テストベッド研究開発センターなどの分野横断、組織間連携、共同利用型施設のための部署を設置している。
2004年に当時の通信総合研究所(CRL)と通信・放送機構(TAO)が統合した独立行政法人として発足し、2015年の制度改正で国立研究開発法人となった。本部は東京都小金井市に設置されている。
(2023.10.12更新)