Mini-ITX 【Nano-ITX】 Pico-ITX / Mobile-ITX
概要
Mini-ITX(Nano-ITX)とは、パソコンなどのマザーボード(主基板)の形状や寸法などを定めたフォームファクタ規格の一つ。台湾のビア・テクノロジーズ(VIA Technologies)社が組み込み機器など極めて小型の機器向けに開発したもの。基板サイズはMini-ITXが170mm四方、Nano-ITXが120mm四方、Pico-ITXが100×72mm、Mobile-ITXが75×45mmとなっている。冷却ファンが不要な低消費電力設計のCPUなどを使用することを想定しており、デジタル家電や産業機械への組み込み用途として用いられている。
パソコン向けの主流規格であるATXを小型化したMicroATXやFlexATXよりも更に小さなサイズとなっており、手のひらサイズやマッチ箱サイズといった極めて小さなコンピュータを製作することも可能である。
ただし、対応製品にはCPUが直付けの基板や冷却ファンを装着できないケース、拡張スロットが無いか少ない(1~2本)基板、メモリモジュールがノートパソコンなどで使われるSO-DIMM規格の基板など特殊な設計や制約のあるものが多く、自作パソコンや後から部品を交換、拡張したい用途にはあまり向いていない。
(2022.7.13更新)