Grunt
WebサイトやWebアプリケーションの開発では、外部から取得したりプログラマやデザイナーが作成した様々なファイルなどについて、サイトでの公開前に結合や変換を行う必要がある場合が多い。規模が大きくなると手順が増え、試験や更新などの度に膨大な作業を繰り返さなければならなくなる。
このような場合にGruntを導入すれば、定型的な作業を自動化して一度の指示で公開可能な状態に要素をまとめることができる。対応している処理はファイルの結合やSassやTypeScriptなどの変換(コンパイル)、JavaScriptやCSSの最小化(minify)などである。
Gruntへ与える指示はテキストファイルの形で記述する。プロジェクトについての基本的な情報や必要なプラグインなどは package.json というファイルにJSON形式で、自動化したい処理(タスク)の内容などは Gruntfile.js というファイルにJavaScriptプログラムとして(CoffeeScriptも選択できる)記述する。
Grunt自身はJavaScriptで記述され、npmで公開されている。通常はNode.js上で実行され、Nodeが対応している環境であればどこでも動作させることができる。プラグインで機能を拡張することができ、用途に合わせて様々なプラグインが公開されている。
初版は2012年にベン・アルマン(Ben Alman)氏が開発した。MITライセンスに基づいてオープンソースソフトウェアとして公開されている。
(2020.9.27更新)