Sass 【Syntactically Awesome Stylesheets】 SCSS / Sassy CSS
概要
Sass(Syntactically Awesome Stylesheets)とは、Webページのレイアウトや修飾情報の指定に用いられるCSS(Cascading Style Sheet)を生成するための言語(メタ言語)の一つ。また、同言語で記述したファイルをCSSファイルへ変換するソフトウェア。プログラミング言語の仕様を取り入れて効率的にCSSを定義できるようにした言語で、変数や算術演算、セレクタ指定の入れ子(ネスト)、外部ファイルの読み込み、複数のCSS定義の結合(ミックスイン)など、CSSにはない機能を利用することができる。
例えば、CSSには変数に相当する仕組みがないため、同じ色の指定を複数箇所に行うと、その色を他の色へ変更したいときにすべての記述箇所を探し出して新しい色指定へ修正しなければならない。Sassでは色の指定を変数で行うようにすれば、その変数の値を書き換えるだけで一斉に変更することができる。
開発者はSassの仕様に基づく表記法でWebページのスタイルを記述し、拡張子「.sass」あるいは「.scss」のファイルに保存する。このままではWebブラウザなどが解釈・表示することができないため、Sassコンパイラにより変換を行い、CSS形式のファイル(拡張子「.css」)を得る。
初期のSassはCSSとは異なる語彙・文法の独自記法(Sass記法)を用いていたが、バージョン3.0からはCSSの拡張したSCSS記法(Sassy CSS)が新たに導入された。また、プログラミング言語部分はSassScriptとも呼ばれる。
(2020.4.9更新)