DVD-Rドライブ 【DVD-R drive】

概要

DVD-Rドライブ(DVD-R drive)とは、コンピュータ記憶装置の一つで、光学ディスクDVDに記録されたデータの読み込みと、一度だけ書き込みが可能なDVDであるDVD-R(DVD Recordable)への書き込みが可能な装置。

DVD-RDVDの拡張仕様で定められて記録可能なDVDの一つで、利用者が空のディスクを購入し、ドライブ装置で任意のデータを記録することができる。空き領域に何度も追記していくことができるが、一度記録した領域を消去あるいは上書きすることはできない。

DVD-RドライブはDVD全般の読み出しに加え、DVD-Rへの書き込みに対応したドライブ装置で、DVD-Rに映像データを記録してビデオDVDDVD-VideoまたはDVD-VR)を作成したり、コンピュータの他の外部記憶装置に保存されているファイルなどのデータをコピーしたりすることができる。

コンピュータ本体とケーブルなどで接続する単体の機器と、コンピュータの筐体に内蔵して利用する機器がある。ノートパソコンなどの内蔵光学ドライブがDVD-Rドライブになっている例もある。転送速度1385KB/sを「1倍速」とし、最高で16倍速22.16MB/s)までの書き込み速度に対応する。

光学ドライブは高速で書き込みをうとコンピュータ本体からの書き込みデータの転送が間に合わず書き込みに失敗する「バッファアンダーランエラーが生じることがあるため、書き込みデータを蓄積してから記録を開始するエラー防止技術などが用いられるが、書き込み時はなるべくコンピュータを高負荷にしない方がよいとされる。

これに対し、DVDの読み出しのみ可能なドライブは「DVD-ROMドライブ」、繰り返し記録が可能なDVD-RWDVD+RWDVD-RAMへの記録や消去に対応したドライブはそれぞれ「DVD-RWドライブ」「DVD+RWドライブ」「DVD-RAMドライブ」と呼ばれる。現在では複数の記録方式に対応したドライブが一般的で、1層記録すべてに対応するものは「DVDスーパーマルチドライブ」、2層記録にも対応するものは「DVDハイパーマルチドライブ」と呼ばれる。

(2024.1.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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