Bluetooth SIG 【Bluetooth Special Interest Group】

概要

Bluetooth SIG(Bluetooth Special Interest Group)とは、近距離無線通信技術「Bluetooth」の規格策定や、Bluetooth技術利用に対する認証、普及推進などの活動をう業界団体。

1998年にオリジナルのBluetooth仕様の開発元であるスウェーデンのエリクソン(Ericsson)社を中心に、フィンランドのノキア(Nokia)社、東芝、米インテルIntel)社、米IBM社によって設立され、後に関連製品を開発・販売する数千社が加盟した。

Bluetooth」の名称や「B」をかたどったロゴマークの商標登録をっており、対応製品の開発元などに商標の利用許諾をっている。これらの商標を使用できるのは、Bluetooth SIGに参加し、認証を受けた企業および製品だけである。

メンバーシップ

Bluetooth SIGの企業会員には、最上位のプロモーター(Promoter)から、アソシエイト(Associate)、無料のアダプター(Adopter)まで3段階の資格がある。対応製品を開発するだけならアダプターとして加入するだけでよい。

アソシエイト資格は有償(年間売上100万米ドル未満は年9000ドル、以上は42000ドル)だが、新規格を策定する際にいち早く仕様を入手したり、仕様検討の作業部会へ参加したり、商標ライセンス料やテストツール購入代金の割引を受けることができる。

プロモーターは団体を主導する中心メンバーで、現在は創立時の5社のうちIBM社以外と、米アップルApple)社、米マイクロソフトMicrosoft)社、富士通クライアントコンピューティング、東芝ライテック、米モトローラ・モビリティ(Motorola Mobility)社、米マカフィーMcAfee)社、中国レノボ(Lenovo)社のシンガポール法人、独メディオン(MEDION)で構成される。

認証試験施設の認定

Bluetooth認証試験施設(BQTF:Bluetooth Qualification Test Facility)の設置基準の策定や認定をっており、この施設で試験を受けてパスした製品は、Bluetooth SIG対応を謳ったり、Bluetooth SIGロゴを製品パッケージに掲示することが許可される。

BQTFは様々な企業からの試験を受託することができるが、自社製品の試験のみをいたい場合は認証基準や認定料が緩やかな認定Bluetooth試験施設(BRTF:Bluetooth Recognized Test Facilities)を自社施設内に設置してもよいことになっている。

(2023.9.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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