リソース 【resource】

概要

リソース(resource)とは、資源、資産、資料、供給源などの意味を持つ英単語。目的を達するために役立つ、あるいは必要となる要素のこと。ビジネス分野で人材・物資・資金などをまとめてリソースと呼ぶ例のように、異なる種類の要素を包括的、総称的に表す用語としてよく用いられる。

ITの分野では、ソフトウェアハードウェアを動作させるのに必要なコンピュータの構成要素やその能力をリソースと呼ぶことが多い。典型的にはCPUの処理速度やメモリ容量ストレージ容量、ネットワーク回線の伝送容量などが含まれる。

また、ネットワークなどを通じて入手あるいは利用できる、外部の機器やソフトウェア、その提供する機能や容量、データファイルなど、何らかの役に立つ要素を総称的にリソースと呼ぶことがある。

例えば、インターネット上で資源の位置を指し示す記法を「URL」(Uniform Resource Locator)というが、この “resource” とは、断片的なデータであったり、ファイルであったり、ソフトウェアの提供する機能やサービスであったりする。

システム開発プロジェクトマネジメントなどの分野では、一般のビジネス分野と同じように、業務や事業の遂行に必要な人材や資金、期間、設備などの総体を意味することがある。他に、資料や情報源という意味で使われることもある。

Windowsのリソース

Windowsでは、プログラムの実行中に使用される、メッセージなどの文字情報(テキスト)、アイコンなどの画像、ウィンドウの内容、メニューの項目といったデータをリソースという。

プログラムソースコード中にデータが直に埋め込まれて記述(ハードコーディング)されているものと違い、実行中にリソースの内容をメモリに読み出したり破棄したりできる。また、実行中のソフトウェアが共通して利用する特殊なメモリ領域「システムリソース」を略してリソースと呼ぶこともある。

(2024.3.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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