モビリティ【mobility】

モビリティとは?

移動性や流動性、可動性などの意味を持つ英単語。IT分野では情報機器や通信サービスを場所に縛られず利用できる性質を指し、交通分野では人や物を移動させる乗り物や交通サービス全般を指す。両分野とも、移動という概念を技術によって支える点で共通している。
モビリティのイメージ画像

IT分野における「モビリティ」は、利用者が外出先や移動中であっても、職場や自宅とほぼ変わらない環境で情報にアクセスできることを意味する。薄型・軽量で省電力性能が高く、通信機能が充実したノートパソコンなどは「モビリティが高い」と評される。

スマートフォンタブレット端末は携帯して移動することを前提とした情報端末であり、ITにおけるモビリティを体現する機器と言える。近年ではクラウドサービスVPNリモートデスクトップなどの普及により、端末そのものの持ち運びやすさだけでなく、どこからでも社内システムにアクセスできるシステム環境面の柔軟性も含めて「モビリティ」と呼ばれるようになっている。

一般的な外来語としての「モビリティ」は、自動車や鉄道、バス、タクシー、自転車といった交通・移動手段のことや、電動キックボードや超小型電気自動車、自動運転車など、既存の分類に当てはまらない新しい乗り物を含む概念として使われる。多様な移動手段全体を総称する用語で、文脈によって指し示す対象や範囲が異なる。個々の乗り物を指す場合もあれば、人の移動を支える交通システム全体を意味する場合もある。

近年では、公共交通機関やタクシー、レンタカー、カーシェアリング、シェアサイクルなど複数の交通手段を情報システムで連携し、検索や予約、決済までを一体的に提供する「MaaS」(Mobility as a Service)と呼ばれる新たな交通の仕組みが台頭している。利用者は目的地や所要時間、料金などに応じて最適な移動経路を選択し、そのまま予約や支払いを完了できる。従来は個別に利用していた交通機関を一体的なサービスとして横断的に扱う仕組みである。

(2026.7.5更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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