角ポップ体 【角POP体】

概要

角ポップ体（角POP体）とは、和文フォントの書体の一つで、ポップ体(POP体)の画線の端や角を角張った形状にデザインしたもの。単にポップ体といった場合は通常はこれを指す。

ポップ（POP）とは “Point Of Purchasing” （購買時点）の略で、商店などの売り場で顧客が商品を品定めている時のことを指すマーケティング用語である。ポップ体は店頭の張り紙などにあるペンで手書きしたような形状の書体で、チラシなどでよく用いられる。

角ポップ体は四角いペン先の太いマジックインキで書いたように、線端が角張った形状になっているもので、線幅はほぼ一定だが手書き文字のように次第に太くなったり細くなったりしている箇所がある。ポップ体の多くがこの形状で、親しみや楽しさ、賑やかさ、可愛らしさを感じさせる書体としてチラシや看板などによく用いられる。

一方、同じポップ帯でも線端や角を丸みを帯びた形状にデザインしたものは「丸ポップ体」と呼ばれる。端や角の形状だけでなく、いわゆる「丸文字」のように画線や文字全体を極端に丸く変形した独特の字形となっているものが多く、何らかの特別な意図や演出のために用いることが多い。

(2023.11.30更新)
この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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