メイリオ 【Meiryo】

概要

メイリオ（Meiryo）とは、米マイクロソフト(Microsoft)社がWindowsシリーズの標準フォントとして開発したゴシック体の日本語フォント。語源は日本語の「明瞭」。Windows Vista以降で標準採用されている。

OpenType形式のアウトラインフォントで、線幅が一定で線の端が角張った角ゴシック系の書体となっている。従来の「MS UI Gothic」に代わってWindows標準フォントとしてシステムのメニュー表示などに利用された。

和文と欧文（半角文字）が収録されており、欧文は同社の画面表示用フォントの「Verdanaヴァーダナ」を基調に微修正されている。文字によって幅が異なるプロポーショナルフォントだが、和文の文字（全角文字）に関しては全て等しい幅（正方形）の等幅フォントとなっている。

最新の文字コード標準である「JIS X 0213:2004」（いわゆるJIS2004）に対応しており、従来のフォントで正しく表示できなかった人名漢字などの表示が可能となった。JIS2004では一部漢字の字体が旧規格から変更されたため、古い文書の扱いなどで注意を要する。

Windows 8ではメニュー表示などに適した派生フォントの「Meiryo UI」が標準のシステムフォントとなった。Windows 10からは新たに開発された「Yu Gothic UI」（游ゴシック体の操作画面用）が標準フォントとなったが、メイリオも引き続きシステムに内蔵されており文書編集などに使用できる。

(2022.6.3更新)

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この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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