デュアルSIM 【DSSS/DSDS/DSDV/DSDA】 dual SIM

概要

デュアルSIM(DSSS/DSDS/DSDV/DSDA)とは、2つSIMカードを同時に装着し、2つの通信契約を切り替えて利用することができる携帯電話端末やスマートフォンなどのこと。

SIMカードとは移動体通信事業者の発行する契約情報を記録したICカードで、通信端末のSIMカードスロットに差し込んで利用する。デュアルSIM対応の端末は同時に2枚のSIMカードを挿入できるため、通信会社や契約条件、名義人などが異なるカードを挿しておき、通信時にどちらを使うか選択することができる。

近年では、端末内にSIMカードに相当するICチップを埋め込んでソフトウェアにより契約内容を書き換えできるようにした「eSIM」(embedded SIM)も普及しており、その場合はeSIM以外にSIMカードスロットを備えた端末がデュアルSIMとなる。

日本では馴染みが薄いが、海外ではGSMなど旧世代から一般的によく用いられており、仕事用と個人用の通信を一台で使い分けたり、同じ通信会社間だと通話やSMSが無料・割引になるサービスを利用するために通信相手によって使い分けたりする。

DSSS (デュアルSIMシングルスタンバイ)

2枚のSIMの切り替えは手動で明示的にい、有効になっている側のSIMカードで常に通信や通話、着信の待ち受けなどをう方式を「DSSS」(Dual SIM Single Standby)という。

DSDS (デュアルSIMデュアルスタンバイ)

2枚のSIMの両方の電話番号で同時に待ち受けできる方式を「DSDS」(Dual SIM Dual Standby)という。同時に通信・通話できるのは片方だけで、4G回線を使用できるのも片方のみ(もう一方は3G回線)である。

DSDV (デュアルSIMデュアルVoLTE)

DSDSの改良版で、2枚のSIMのどちらも4G回線が使用できるものを「DSDV」(Dual SIM Dual VoLTE)という。両方の電話番号で待ち受けでき、両方のカードで4G通信することができる。

DSDA (デュアルSIMデュアルアクティブ)

2枚のSIMで同時に通信可能な方式を「DSDA」(Dual SIM Dual Active)という。両方のカードで同時に4G通信が可能で、一方でデータ通信うながら中断することなくもう一方で着信を受けて通話するといった使い方が可能となる。

(2022.6.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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