スクラムマスター【scrum master】

プロジェクトマネージャーのように指示を出す立場ではなく、チームが自己組織化して目標に向かうのをサポートする立場である。日々のスプリント計画、デイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブなどのイベントを円滑に進める役割を持ち、チーム内外の障害や課題を取り除くことで作業効率を高める。
チームやメンバーだけでなく、プロダクトオーナーや所属組織への支援も行う。オーナーに対しては、プロダクトバックログの管理方法や、効果的な計画策定の手法についてコーチングを行い、価値の最大化を支援する。組織全体に対しては、スクラムがより広く理解され、採用されるように啓蒙活動を行い、スクラムの導入に伴う組織的な変革を促進する役割を担う。
スクラムマスターの役割は、技術的な作業を直接行うことよりも、チームのプロセス改善やコミュニケーションの円滑化が中心的な活動となる。組織やプロジェクトの規模に応じて、1人のスクラムマスターが複数チームを支援する場合もあれば、チームごとに専任の担当者が配置される場合もある。
(2025.11.28更新)