クリーンインストール 【clean install】

概要

クリーンインストール(clean install)とは、フォーマット済みのストレージオペレーティングシステム(OS)を導入するなど、既存の環境が存在しない状態でソフトウェアを導入(インストール)すること。

導入したことのないソフトウェアを導入する場合は確実にクリーンインストールとなるが、再インストールの場合には以前に導入したプログラムデータシステム設定などを完全に消去し、以前の環境の影響を受けない形で導入し直すことを指す。

バージョンアップグレードする場合には、旧バージョンを一旦完全に削除してから導入することを指す。オペレーティングシステムの場合には、導入先のストレージ領域(ハードディスクSSDパーティション)をフォーマットし、完全に内容を消去してから導入することを指す。

クリーンインストールは、利用していたソフトウェアが正常に動作しなくなり、通常の方法では復旧できない状態に陥ったときや、既存の(あるいは古い)プログラムや設定、データなどを引き継がずに完全な初期状態から利用を開始したい場合などにわれる。

一方、既存のソフトウェアをそのままにしてプログラムファイルなどを上書きする形でインストールうことを「修復インストール」あるいは「上書きインストール」などという。また、新しいバージョンファイルなどを古いバージョンと同じ場所に上書きする形でインストールことを「アップグレードインストール」(upgrade install)という。

(2024.1.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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