Warez
特定の仲間内や不特定多数の利用者を相手に配布されるソフトウェア製品の海賊版や、製品を配布する海賊行為を俗にこのように呼ぶ。ファイル共有ソフト(P2Pソフト)や無料ホームページサービス、電子掲示板(BBS)などを組み合わせて行われることが多い。
導入(インストール)時に必要なプロダクトキーやシリアル番号などを添付して配布したり、違法コピーを防ぐためのコピー防止機能(コピープロテクト)やアクティベーション機能などをプログラムの改変により無力化した上で配布する場合もある。
名称
1990年代の海外のハッカーコミュニティには英単語の複数形の「~s」を音が同じ「~z」に置き換えて表記するという隠語の構成法があり、「Softwares」をもじって「Softwarez」とし、これを省略して「Warez」と呼ぶようになったとされる。
一方、日本のインターネット普及初期におけるアンダーグラウンドなコミュニティでは英単語をあえて本来の発音を無視して綴り通りに読むという隠語の構成法があり、「Warez」も本来の「ウェアーズ」ではなく「ワレズ」と発音するようになった。
これがさらに転じて、「割れず」「割れ物」「割れ」など読みが同じ別の表記が用いられるようになり、違法に複製・配布すること(あるいは違法コピーを入手・利用すること)を「割る」「割った」と動詞で表すようにもなっている。
(2024.8.31更新)