UMLツール 【UML tool】

概要

UMLツール(UML tool)とは、モデリング言語の「UML」を使用してシステムモデル化い、図として描くためのソフトウェア。主にソフトウェア開発の現場で設計図面を描く目的で使用される。

UMLUnified Modeling Language)はシステムオブジェクトの組み合わせとしてモデル化し、その構造や仕様を図表によって記述するための表記法の標準規格である。システムの構成要素の定義や、要素間の関連性、要素の振る舞いなどを図示することができる。

UMLツールはUMLに用いる図を作成するためのソフトウェアで、UMLで定義されている「ユースケース図」「クラス図」「シーケンス図」「状態遷移図」(ステートチャート図)などの図を、UMLが定める表記法にしたがって描くことができる。

シーケンス図からクラス図雛形を自動生成するといったように、ある図の間で相互変換をう機能が用意される場合もある。図を元に特定のプログラミング言語ソースコードを自動生成する機能や、逆にソースコードからクラス図など一部の図を自動生成する機能を持ったものもある。

旧ラショナル・ソフトウェア(Rational Software)社(現在はIBM社の一部門)の「Rhapsody」やチェンジビジョンの「astah*」などが知られている。米マイクロソフトMicrosoft)社の「Microsoft Visio」やネットサービス「draw.io」、「Lucidchart」など汎用的な作図ツールの機能としてUML作図機能が提供されることもある。

(2024.9.3更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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