SSP 【Supply-Side Platform】 Sell-Side Platform

概要

SSP(Supply-Side Platform)とは、Web広告の配信仲介システムサービスのうち、掲載メディア側に提供されるもの。複数の広告配信サービスの統合などの機能を提供する。

Webメディア広告を掲載する場合、アドネットワークに参加したり広告主から直に受注するなど複数の配信方式を並行して取り扱うことがあり、配信元が増えると媒体側で調整を行うのが煩雑になるという問題があった。

SSPは媒体に対して単一の配信タグなどを提供し、契約している各配信元からの配信情報を受け付けて統合して流してくれる。その際、広告が表示される瞬間に複数の配信元による入札(RTB:Real Time Bidding)を開催し、最も収益が高いと判断された広告を選択して掲載してくれる。

SSP側がアドネットワークと契約している場合もあり、SSPを導入すると自動的に当該ネットワークからの配信が受けられる。レポートなども統合された操作画面が提供され、全体の状況の他に個別の配信元ごとの状況や収益性の比較などを簡単に確認することができるようになっている。

一方、広告主側に提供される複数の配信サービスの統合サービスは「DSP」(Demand-Side Platform)という。

(2019.9.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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