運用型広告 【programmatic advertising】
概要
運用型広告(programmatic advertising)とは、ネット広告の発注・出稿方式の一つで、特定の広告枠を固定的に購入して同じ内容を掲載し続けるのではなく、掲載先や掲載内容(クリエイティブ)、入札単価などを変動させながら出稿方法を最適化していく方式。従来、ネット広告の発注は他の媒体と同じように、掲載先の媒体や広告枠、単価、数量(期間やクリック数など)などを指定し、掲載枠を固定的に買い取って、あらかじめ決まった広告内容を配信する方式が主流だった。
運用型広告では、リアルタイム入札型の広告配信サービスなどを利用し、短期間に様々な掲載先や掲載方式、入札単価、配信対象者の属性(ターゲティング)、国や地域、曜日や時間帯、クリエイティブなどの組み合わせを試す。
実際に配信した広告について、クリック率・単価、コンバージョン率・単価など実際の効果やコストを計測して集計し、配信量や予算の微調整を繰り返す。固定的に枠を買い付ける従来方式に比べ「無駄撃ち」を減らし、費用対効果を高めることができる。
ただし、掲載期間中は常に効果の測定や配分の見直しを続けなければならないため、その分の人員や予算が新たに必要となる。広告代理店では広告主からこのような運用型広告のオペレーション業務を請け負う事業も展開している。
(2020.6.6更新)