QMS 【Quality Management System】 品質マネジメントシステム

概要

QMS(Quality Management System)とは、企業などが提供する製品やサービスの品質を管理する組織的な仕組み。一定の品質を維持するための管理体制で、ISO 9000シリーズのような標準規格に基づいて構築運用される仕組みを指す場合もある。

経営層の指揮の下に導入、運営される品質管理のための仕組みで、製品やサービスについて目標とする品質を設定し、これを安定的に達成するためのルール、組織体制、業務プロセスなどを整備する。プロセスの継続的な監視やチェック、維持・改善のための取り組みも含まれる。

ここで言う「品質」はむやみに高ければ良いというものではなく、製品やサービスがターゲットとする市場で顧客の要求レベルを満たしていることを表す。市場や顧客層が違えばニーズや要求される水準も異なる。QMSにより品質を安定させることで顧客満足度の向上が期待される。

QMSには業種や組織形態に関わらず導入可能な標準規格があり、組織がこれを満たしていることを外部機関の審査により認証する制度が整備されている。国際標準として国際標準化機構ISO)によりISO 9000シリーズが策定されており、日本ではこれを国内規格化したJIS Q 9000シリーズが参照される。

(2024.7.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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