LEDディスプレイ 【LED display】
LED(Light Emitting Diode)は半導体素子の一種で、電圧を加えると発光するダイオードである。照明などに広く用いられているが、赤色・緑色・青色の光の三原色に対応する素子が存在するため、これを組み合わせてあらゆる色の表現が可能となっている。
LEDディスプレイは駆動回路を内蔵した基板の上に1mm弱~数mm角程度の大きさの赤・緑・青の各色のLEDを縦横に規則正しく敷き詰めた表示装置で、各画素の色を動的に変化させることでテレビや液晶ディスプレイのように映像を映し出すことができる。
机上で使用するディスプレイ装置などに比べ一つの画素が大きいため、画面サイズも数メートル以上といった大型の製品が多く、街頭やスタジアム、イベント会場などで遠くから大勢の人が眺める用途の大型ディスプレイとして用いられることが多い。看板などに使える画素数が少ない数十cmサイズの製品もある。
液晶や有機ELの代替として極めて微細なLEDを基板上に敷き詰め、通常のディスプレイやテレビと同じサイズ、解像度の製品を実現する「マイクロLED」技術も構想されているが、生産コストなどの課題が多く実用化の目処は立っていない。なお、稀に液晶ディスプレイのバックライトの光源にLED照明を用いる製品(LEDバックライト液晶ディスプレイ)のことを「LEDディスプレイ」と呼称しているメーカーもある。
(2023.7.4更新)