ヒット 【hit】

概要

ヒット(hit)とは、打つ、命中させる、達する、的中する、打撃、大当たりなどの意味を持つ英単語。一般の外来語としては野球の安打のことや、商品やメディア作品などの商業的成功を意味することが多い。

IT分野では、ある記憶領域の中から目当てのデータなどを探し出すことができたことや、検索システムなどで条件に合致する対象がみつかったことなどを指すことが多い。

例えば、CPUキャッシュメモリに目当てのデータが見つかったときに「キャッシュにヒットする」と言ったり、Web検索エンジンに条件を入力して検索実行した際に「1000件のWebページがヒットした」などという。

Webサイト運営者の立場からは、自分のサイトが、ある検索条件(検索キーワードなど)に対して検索結果ページに表示されることを指して「○○というキーワードで4位にヒットした」のように言うことがある。

ヒット数 (number of hit)

Webサイト運用の分野では、Webアクセス数の単位の一つで、閲覧者に宛てて送信したファイルの数のことをヒット数あるいは単にヒットという。ファイルダウンロードされた回数である。

最も単純なアクセス数の指標の一つで、情報の種類によらずファイルを1回送信すれば「1ヒット」となる。例えば、5つの画像が配置されたHTML文書を1ページ読み込むと6ヒットとなるが、10個の画像と3つの動画、1つのスクリプト、1つのスタイルシートを参照する文書を読み込むと16ヒットとなる。

Webサーバの負荷の評価などの文脈では意味のある指標だが、Webページの閲覧回数が同じでもサイトやページの構成によりヒット数は大きく変動するため、サイト運営上のアクセス指標としてはあまり意味がない。ヒット数よりもページが見られた回数であるページビューPVPage View)や閲覧者の訪問数セッションビジットなど)の方が重視される。

(2022.4.6更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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