クローキング【cloaking】

クローキングとは?

検索エンジン最適化(SEO)などの目的のため、検索エンジンの巡回プログラムに対して一般の閲覧者とは一部が異なるWebページを送信すること。多くの検索サイトでは不正(スパム)行為とみなされる。
クローキングのイメージ画像

Web検索サービスではインターネット上に存在するWebページの内容を収集するため、「ロボット」(ボット)あるいは「クローラー」と呼ばれる自動制御のソフトウェアによって各Webサイトを巡回し、Webページや本体や、内部に配置された画像などのコンテンツを取得していく。

Webサーバは相手がWebブラウザであれクローラーであれ、通常は同じ内容を送信するが、Webサイトの管理者がサーバの設定やプログラムなどに細工を施し、クローラーに対しては一般の閲覧者に見せるのとは一部が異なった内容を送信することがある。この手法をクローキングという。

改変の内容や目的は様々で、サイト管理者が重視する検索キーワードや関連語彙が大量に記載したページを検索エンジンだけに見せて検索順位の向上を狙ったり、検索エンジンが忌避したり一般の検索結果から分離する内容(アダルト系など)をクローラーから秘匿するなどの例がある。

ただし、同一ページにおけるコンテンツの出し分けがすべて不正とみなされるとは限らず、スマートフォンとパソコンでそれぞれ適した内容、レイアウトで表示を行ったり、閲覧者の国・地域やブラウザの言語設定などに従って異なる言語で表示したり、一般の閲覧者とログイン済みの会員で内容が異なるといった場合は問題視されないことが多い。

クローキングが行われると当該Webページの内容についての認識が検索エンジンと閲覧者で著しく異なる状態となり、検索結果が不当に歪められてしまうため、Web検索最大手の米グーグル(Google)社をはじめ多くの事業者が不正行為とみなしている。人がブラウザを操作して目視する検査などによって発覚した場合には、当該ページ(悪質な場合はサイトごと)を検索結果から排除するなどの措置が取られることがある。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。