クロスデバイス 【cross device】
概要
クロスデバイス(cross device)とは、オンライン上のコンテンツやサービスなどが、端末をまたいで同一の設定や状況を共有して利用できること。また、端末をまたいで同一人物の利用状況を補足すること(クロスデバイス計測)。現代ではパソコンやスマートフォン、タブレット端末など、個人が複数の端末を所有して場所や状況に応じて使い分けることが増えている。Webサイトやネットサービスも様々な端末に対応するようになっているが、単にそれぞれの端末で(個別に)利用できる「マルチデバイス」対応であることが多かった。
クロスデバイス対応の場合には、同一人物が複数端末で利用する状況をあらかじめ想定し、現在の利用状態などを常にサーバ側で管理しておき、異なる端末でアクセスしても同じ状態や利用環境を引き継いで利用することができる。例えば、スマートフォンの電子書籍アプリで本を途中まで読んで、後でパソコンの同一アプリを開くと最後に閉じたページが自動的に開く、といった機能が該当する。
一方、「クロスデバイス計測」などという場合は、オンライン広告やネットサービスなどで端末をまたいで同一人物を識別、同定し、横断的に利用動向を調査、解析することを指す。端末の識別情報だけでは利用者の同定は困難なため、SNSのログインIDのように利用者登録が必要なサービスのアカウント情報を利用することが多い。
(2020.9.9更新)