イメージ毎分 【ipm】 images per minute

概要

イメージ毎分(ipm)とは、プリンタの性能指標の一つで、1分間に印刷できる紙面の枚数のこと。計測方法がISOおよびIECによって標準化されている。イメージスキャナの読み取り速度に用いる場合もある。

プリンタが1分間に印刷できる面数を表す。両面印刷の場合は表と裏で2面あると考える。印刷する用紙のサイズや向き、カラーかモノクロか、原稿の種類などで印刷速度は異なるため、国際標準化機構ISO)とIEC国際電気標準会議)が共同で計測方法とテスト用印刷画像の標準規格を発行している。

規格はカラーとモノクロの違い、文書と写真の違い、インクジェットプリンタレーザープリンタの違いに対応できるよう複数制定されている。このうちのいくつはJIS規格化されている。

インクジェットの場合、A4カラー文書印刷はISO/IEC 24711(測定方法)およびISO/IEC 24712(テスト画像)、L版カラー写真印刷はISO/IEC 29102(測定方法)およびISO/IEC 29103(テスト画像)、モノクロ印刷はISO/IEC 22505(測定方法)で定義されている。レーザープリンタの場合、モノクロ印刷はISO/IEC 19752(測定方法・テスト画像)、カラー印刷はISO/IEC 19798(測定方法)でそれぞれ規定されている。

プリンタの性能指標には「ppm」(pages per minuteページ毎分)もあり、意味は同じだが、ppmは計測基準の標準がなく、メーカーごとにばらばらの方法、基準で測定される。ipmは標準化された手順に基づいて計測されるためメーカー間の性能比較に用いることができる。

(2023.2.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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