アクロニム【acronym】頭文字語
別名 :イニシャリズム/initialism
概要
アクロニムとは、複数の単語からなるフレーズの頭文字を組み合わせ、それ全体を一つの単語として発音する略語のこと。アルファベットを用いる言語で広く利用されており、長い名称を簡潔に表す手段として、IT分野を中心に組織名や規格名、技術用語などに頻繁に使われている。

頭文字を組み合わせた略語(頭字語)には、通常の単語のように発音するものと、アルファベットを1文字ずつ読むものの2種類がある。前者を「アクロニム」、後者を「イニシャリズム」(initialism)と呼んで区別する。「ASCII」は「アスキー」と発音するためアクロニムに該当し、「SNS」は「エスエヌエス」と1文字ずつ発音するためイニシャリズムに分類される。
ただし、実際の用法では両者を厳密に区別せず、頭字語全般をアクロニムと呼ぶことも少なくない。IT分野では多数の規格名や技術名称が頭字語として定着しており、発音方法に関わらずアクロニムと説明される場合がある。通信規格やネットワーク技術、開発手法に由来する名称には頭字語が多く、正式名称より略称の方が広く知られている例も多い。
頭字語の中には、先に綴りが存在し、後から各文字に語句を割り当てて意味付けられたものもある。これは「バクロニム」(backronym)と呼ばれ、本来は略語ではない文字列に対し、覚えやすさなどを目的として新たな意味が与えられたものである。例えば、遭難信号の「SOS」はモールス符号「・・・---・・・」の打ちやすさを優先して定められた記号列であり、もともと何かの略語ではなかったが、後に “Save Our Souls” の略であるとする解釈が広まった。
(2026.6.22更新)