Yarn

概要

Yarnとは、主にJavaScript開発されたプログラム部品(モジュール)を管理するためのパッケージ管理システムの一つ。npm互換性があり、乗り換えたり併用することができる。

JavaScriptプログラムに組み込んで機能を追加するパッケージの管理をうためのシステムで、公開されているパッケージ検索や入手、手元の環境への導入、不要になったパッケージの削除などをうことができる。

Node.js向けに開発された有力なパッケージマネージャであるnpmNode Package Manager)と同じpackage.json形式のパッケージを扱うよう設計されており、npmの代わりとして利用することができる。

npmに比べ実行速度が高速で、コマンド体系が簡潔で分かりやすいと言われる。パッケージの導入時に依存先のパッケージバージョン番号を記録(yarn.lockファイル)するため、環境再構築や他のコンピュータでの環境構築において正確に同じバージョンパッケージを導入することができる。npmで許可されていたパッケージ導入時のコード実行が禁止され、パッケージ整合性チェックサムで検証するなどセキュリティにも配慮している。

2016年に米SNS大手フェイスブックFacebook)社が自社環境でのパッケージ管理のために開発し、BSDライセンスに基づいてオープンソースソフトウェアとして公開した。

(2020.11.9更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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