Xfce
UNIX系OSにグラフィック表示の操作体系(GUI:Graphical User Interface)を提供するX Window System上で動作するソフトウェアのパッケージで、Windowsなどの商用オペレーティングシステム(OS)製品に似た美しく機能的なデスクトップ画面でアプリケーションを操作することができる。
当初、画面上の表示・操作要素のパッケージ(GUIツールキット)として「XForms」を採用していたため、「XForms Common Environment」を略して「XFce」と称していたが、後にツールキットがGTK(GIMP Toolkit)に変更され、「Xfce」(fが小文字)に改称されている。
ウィンドウマネージャ、ファイルマネージャ、デスクトップ、パネル、ターミナルなどのモジュールで構成され、対応アプリケーションの開発者向けに開発フレームワークも提供している。パネルはプラグインで拡張でき、ボランティア開発者たちが様々な便利なプラグインを公開している。
歴史
最初のバージョンは1997年に公開され、初期には商用UNIX OSで標準的なCDE(Commmon Desktop Environment)の表示・操作感に近い設計だった。本体はオープンソースソフトウェアだったが、元になったツールキットのXFormsはソースコード非公開だった。
1999年にGTKに切り替えてからは全体がGPLあるいはLGPL、BSDライセンスが適用されるオープンソースとなっており、Linuxディストリビューションなどへの採用が進んだ。動作が軽快でCPUやメモリが非力でも快適に操作できるため、Live USB/Live DVD/Live DVD/Live CDで特に好まれる。
(2023.3.6更新)