Windows Server 2012
概要
Windows Server 2012とは、2012年に発売された米マイクロソフト(Microsoft)社のサーバ向けオペレーティングシステム(OS)製品。Windows Server 2008 R2の後継で、デスクトップ向けのWindows 8と同世代の製品となる。2013年には改良版の「Windows Server 2012 R2」が発売された。「Windows Server」はMicrosoft社のサーバ向けOSの製品シリーズで、ネットワーク上で他のコンピュータに機能やデータを提供するサーバの運用に適した構成となっている。数人のグループで利用する小規模サーバからインターネット上のサービス提供に用いる大規模サーバまで構築することができる。
Windows Server 2012はx86-64(x64)による64ビット環境のみの対応となり、32ビットCPUやIA-64には対応しない。仮想マシンモニタ(ハイパーバイザ)「Hyper-V」の機能や性能が向上したほか、同社のクラウドサービスである「Microsoft Azure」との連携や、クラウドサービスとのID連携、ストレージの仮想化や重複除去などの効率化、リモートデスクトップの高速化、Windows 8スタイルの操作画面(UI)の導入などが主な改善点・変更点である。
利用環境に応じて4つのエディションから選択できる。仮想化環境を中心に利用する場合は仮想化インスタンスを2つまで起動できる「Standard」と、インスタンス数無制限の「Datacenter」が用意され、両者の間に機能面での違いはない。
また、中小企業や少人数の事業部門などで物理サーバを中心に利用する場合は、25ユーザーまで利用できる「Essentials」と、15ユーザーまでの「Foundation」の2つが用意されている。後者はサーバ機にプレインストールされて出荷され、単体のパッケージ版を購入することはできない。
(2024.6.14更新)