Webマイニング【ウェブマイニング】Web mining
概要

Webマイニングの対象はWebページのテキストや画像などのコンテンツ、ページ間のハイパーリンク構造、利用者のアクセスログや閲覧履歴、クリック履歴などが含まれる。分析には統計解析や自然言語処理、機械学習などの技術が用いられる。
分析対象によって大きく三種類に分類される。Webページの本文や画像などの内容を分析する「Webコンテンツマイニング」(web content mining)、ページ間やサイト間のリンク構造を解析する「Web構造マイニング」(web structure mining)、アクセスログや利用履歴から利用者の行動パターンを解析する「Web利用マイニング」(web usage mining)である。
Webコンテンツマイニングの応用例として、SNSや電子掲示板(BBS)、ブログなどに投稿されたテキストを収集し、特定の製品やブランドに対する評価や感情傾向を分析する「クチコミ分析」や「センチメント分析」がある。どのような属性の利用者がどのような文脈で言及しているかを把握することで、マーケティング施策の立案などに活用される。
Web構造マイニングの応用としては、検索エンジンのランキングアルゴリズムが知られている。例えば、米グーグル(Google)社の「PageRank」は、ページの被リンク数や質からコンテンツの重要度を推定する仕組みであり、Web検索の根幹を支える技術として同社のWeb検索エンジンに用いられている。ECサイトでは、Web利用マイニングによって閲覧履歴や購買履歴から利用者の嗜好を推定し、商品推薦や広告配信の最適化に役立てる例もある。
近年では機械学習をはじめとするAI技術の発展により、大量のテキストや画像を高精度かつ自動的に分析できるようになり、活用範囲は拡大している。一方で、個人情報やプライバシーへの配慮、著作権の保護、Webサイトの利用規約の遵守など、収集・分析するデータの取り扱いには適切な管理が求められる。名称の「マイニング」(mining)は「採掘」のことで、Webを大量の情報の中に有用な知見が眠る鉱山に例え、鉱石を掘り出すようにデータ解析によって有用な知識を見出すことからこのように呼ばれる。