SCADA 【Supervisory Control And Data Acquisition】
概要
SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)とは、工場などで様々な産業機械を一か所のコンピュータシステムで遠隔から集中的に監視・制御するシステム。センサーなどから情報を集めて一元的に記録・記録し、人間の操作やプログラムによる自動処理で制御信号を送り装置を動かす。構内の機器には装置の状態監視や部材の数量計測などを行うセンサー類およびRTU(Remote Terminal Unit)やPLC(Programmable Logic Controller)などの監視・制御装置が取り付けられ、通信基盤を介して中央の制御システムと接続されている。管理者は制御システムのコンピュータからHMI(Human Machine Interface)を通じて状況を一覧したり、各部の詳細の把握や必要な操作を行うことができる。
制御システムは運用方針に従って自動的に各部に制御信号を送り、また、人間による操作を各部に伝達する。各装置内ではRTUやPLCが受信した信号に基づいて実際の装置の制御を行う。RTUは遠隔監視・制御に特化した装置だが、PLCは単体でも機械制御に用いられる装置で、自律的な制御を実施する場合もある。
かつては通信方式や制御方式などは各メーカー独自仕様のものが一般的だったが、技術標準の策定が進み、通信基盤にはRS-485ベースのModbusやDeviceNet、CC-Link、PROFIBUS、EthernetベースのEtherNet/IPやEtherCAT、PROFINETなどが、PLCなどの制御にはOPC UAがよく用いられる。
(2021.9.28更新)