OMO 【Online Merges with Offline】
概要
OMO(Online Merges with Offline)とは、小売業などのマーケティング戦略の一つで、実店舗など顧客との物理的な接点(オフライン)を、オンライン戦略の一部として融合(merge)させること。ECサイト、モバイルアプリ、メール会員、SNSやメッセンジャーの公式アカウントといったオンラインの接点と、実店舗などのオフラインの接点の垣根をなくし、情報や施策を一元的に管理することで、顧客一人ひとりに最適化された総合的なアプローチを可能になる。
例えば、ECサイトやアプリで事前にオーダーした商品を実店舗で受け取る、事前にオンラインで登録した利用者のみが入店できる無人店舗、実店舗で購入した商品の関連商品をオンラインで提案、店舗スタッフがコミュニケーションツールで常連客と接触するといった施策が該当する。
O2O・オムニチャネルとの違い
似た概念に「O2O」(Online to Offline)があるが、これはネットから店舗へ集客するという一方向のアプローチである。OMOはネットと店舗を行き来して総合的に顧客へアプローチする手法であり、O2Oの施策を包含すると考えられる。
また、「オムニチャネル」(omni-channel retailing)も複数の顧客接点を活用する戦略だが、ECサイト、SNS、店舗といった個別のチャネルを併用する手法であり、OMOのようなチャネル間の連携や融合、統合された顧客行動の捕捉などには踏み込まない。
(2023.9.30更新)