MFLOPS 【megaFLOPS】 メガフロップス
概要
MFLOPS(megaFLOPS)とは、コンピュータの処理速度をあらわす単位の一つで、1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数を100万回単位で表したもの。100万FLOPS。科学技術計算や3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)描画などにおけるコンピュータや演算装置の性能指標として用いられる。浮動小数点数は広い範囲の実数を表現できる数値のデータ形式で、その計算を毎秒何回実行できるかを「FLOPS」(Floating-point number Operations Per Second)という単位で表す。これに100万倍(106)を表す接頭辞「M」(mega:メガ)を組み合わせたものがMFLOPSで、1MFLOPSは毎秒100万回計算する能力を表す。
1980年代頃まで大型コンピュータの性能指標としてよく用いられた単位だが、半導体技術の急激な進歩と小型化の進展により、1990年代にはパソコンなど小型コンピュータでもMFLOPSレベルの性能が一般的となった。
ちなみに、MFLOPSの1/1000、すなわち毎秒1000回の計算能力を表す単位を「kFLOPS」(キロフロップス)、MFLOPSの1000倍、すなわち毎秒10億回の計算能力を表す単位を「GFLOPS」(ギガフロップス)という。
(2023.4.11更新)