Intel Core i9
概要
Intel Core i9とは、米インテル(Intel)社のパソコン向けマイクロプロセッサ(MPU/CPU)製品のシリーズ名の一つ。同社のIntel Coreブランドの製品群うち、パソコンの最上位機種やPCサーバの上位機種向けのもの。Intel Coreシリーズはデスクトップパソコンやノートパソコン、PCサーバなどで利用されるx86/x86-64(Intel 64)系のプロセッサ製品で、上位機種向けの高性能モデルがCore i9およびCore i7、中位機種向けがCore i5およびCore i3となっている。
Intel Core i9は世代やモデルにより一つのプロセッサにプロセッサコアを6個から18個を搭載した多コア設計となっており、ハイパースレッディング技術(HTT:Hyper-Threading Technology)により1コアで2スレッドを実行できる(18コアなら36スレッド)。
2017年にそれまで最上位だったIntel Core i7のさらに上位のシリーズとして登場し、Core i9とCore i7の上位モデルは新設された「Intel Core X」ブランドの製品群として展開されている。Core Xブランドに含まれる主力製品群は同世代で最も高い性能を求める消費者に向けた製品であり、原則としてグラフィックス機能を内蔵せず(外部の専用GPUの利用を想定)、モバイル向け製品も用意されていない。
プロセッサの温度を検知して危険の無い範囲で自動的にクロックを向上させる「Turbo Boost」機能に加え、温度に余裕がある場合に更にクロックを引き上げる「Thermal Velocity Boost」にも対応する。一部モデルでは企業向けの管理用機能(vPro/Intel TXT等)などにも対応する。
動作クロックやL3キャッシュ容量などの性能もCoreシリーズで最も高く設定されているが、その分発熱量や消費電力も大きく価格も高い。上位モデルで10万円を超える製品もあり、価格性能比はCoreシリーズで最も低い。
(2020.9.9更新)