CYOD 【Choose Your Own Device】

概要

CYOD(Choose Your Own Device)とは、企業などで従業員が業務に使用してもよい携帯端末を何種類か選定し、それぞれ自分が使いたい機種を選んで利用すること。端末の購入や携帯回線の契約などは企業側でうが、あらかじめ承認された範囲内で従業員による私用を認める場合が多い。

従業員が私物のスマートフォンタブレット端末などを業務で利用することを「BYOD」(Bring Your Own Device)というが、費用を原則として従業員が負担する反面、セキュリティ対策など企業側のシステム利用ポリシーを守らせるのが難しかった。

CYODでは企業側が自社のポリシーに則ってセキュリティ対策や使用できるソフトウェアの制限をった端末を数種類用意し、従業員はその中から自分が使いたい機種を選んで使用する。費用は企業側の負担となるが、従業員へは自宅への持ち帰りや旅行などへの携行を認める。許諾されたソフトウェアサービスによる私用を一定の範囲で認める場合もある。

個人用携帯機器の活用による生産性や従業員満足度の向上などの利点は残しつつ、野放図に私用機器が持ち込まれシステム運用が混乱したりセキュリティが疎かになる弊害を軽減した、BYODと端末持ち込み禁止の「折衷案」とも言える利用モデルである。支給する端末が一種類で従業員が選択できない方式は「COPE」(Corporate Owned, Personally Enabled)と呼ばれる。

(2020.5.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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