バックオフィス 【back office】
概要
バックオフィス(back office)とは、企業内の部署のうち、顧客に接する部門や本業の中枢を担う部門を支援する、間接的な業務を行う部門のこと。日本語で間接部門、管理部門、事務部門などと呼ばれるものに近い。典型的には経理、会計、財務、人事、労務、法務、総務、庶務、広報、情報システム、経営企画、品質管理、物流などの部門が含まれる。これに対し、顧客や見込み顧客と直接関わる、営業、販売、窓口、マーケティング、サポート、アフターサービス、コールセンターなどの部門をフロントオフィスという。
顧客と接する業務か否かという基準の他に、売上や利益の獲得に携わる業務か否かという基準で分類する場合もある。この観点による区分では通常「プロフィットセンター」「コストセンター」の語が用いられるが、コストセンター的な部門を指してバックオフィスと呼ぶことがある。この観点からは顧客と接点があってもアフターサービス、カスタマーサポート、コールセンターはバックオフィスに分類される。
また、製造業などにおける生産、製造、購買、開発などの部門は、顧客と直接接触しないためバックオフィスに分類されることもあるが、従来の「ライン部門」「スタッフ部門」区分におけるライン部門のように事業の中核となる業務を担うことからフロントオフィスとする場合もある。
(2023.2.3更新)