CDリッピング 【CD ripping】

概要

CDリッピング(CD ripping)とは、音楽CD(CD-DA)に録音された音声データを読み込んで他のストレージ装置に複製すること。同時にMP3AACなど特定の音声圧縮形式に変換することが多い。

光学ディスクに記録された音声や動画などのメディアデータをコンピュータ光学ドライブで読み取り、記録内容を再生可能な形式でハードディスクSSDなどのストレージ装置に写し取ることを「リッピング」(ripping)という。

CDリッピングはCD-DA形式の音楽CDに記録された音声データを複製することを指す。CD-DAは曲などの単位で「トラック」に分かれており、リニアPCM形式の音声データが記録されているため、これをトラックごとにファイルで複製することが多い。全体をまとめてISOファイルなどの形式で複製することもある。

CD-DAは複製防止(コピープロテクト)や暗号化などの措置が用いられていないため、パソコンメディアプレーヤーなど一般的なソフトウェアリッピングすることができる。取り込んだ楽曲などを個人的に楽しむ分には合法だが、第三者に頒布・販売などするのは著作権法違反となる。

取り込みソフトの機能により、インターネット上の楽曲データベースから作品タイトルや各トラックの曲名、作詞者、作曲者、実演家などの情報を取得して音声ファイルメタデータファイル名として記録したり、MP3WMAAACなどの形式に圧縮して記録することができる。

(2024.3.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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