第三者配信 【Third-Party Ad Serving】 3PAS
概要
第三者配信(Third-Party Ad Serving)とは、広告代理店や専門の事業者などが管理・運用するシステムからネット広告の配信を行うこと。そのような配信サーバを「第三者配信サーバ」(3rd party ad server)という。ネット広告普及の初期は、広告主や代理店が広告を掲載する媒体社の配信サーバに広告原稿を入稿し、媒体社のサーバがコンテンツと一緒に配信を行って結果をレポートなどの形で報告するのが一般的だった。
これに対し、第三者配信では広告主側の事業者が管理するサーバから広告本体の配信を行う。媒体のWebページには第三者配信サーバから広告を呼び出して表示するHTMLタグやJavaScriptコードなどが組み込まれる形となる。
第三者配信により、広告主側では一つの広告キャンペーンで複数媒体への配信や計測を行うことが容易になり、各媒体の掲載履歴や広告効果などを一元的に管理して比較・分析し、出稿の増減に即座に反映させられるようになる。
近年では、SNSの運営元企業が提供する機能を利用して、インフルエンサーの個人アカウントを発信元として提携企業の広告投稿を配信する手法を第三者配信と呼ぶこともある。
(2023.8.29更新)