ポップアップブロック 【pop-up blocking】
概要
ポップアップブロック(pop-up blocking)とは、Webブラウザやその拡張ソフトの持つ機能の一つで、Webページを閲覧中に新しいウィンドウが自動的に現れるポップアップ表示を抑止するもの。ポップアップ広告を無効化するために用いられる。Webページ中に含まれる簡易なプログラム(スクリプト)や特殊な設定のリンクによって、現在表示されているウィンドウの手前に覆い被さるように新しいウィンドウを開き、指定された内容を表示する手法を「ポップアップ表示」(ポップアップウィンドウ)という。
この仕組みはWebサイトやページに付加的な情報や機能を提供するために用いられることもあるが、広告を表示するために利用されることもある。広告がページに覆い被さるように現れるため効果が高いが、閲覧者の不快感も大きく、誤操作を招きやすいことが問題視されることがある。
ポップアップブロックはこのポップアップ機能を抑止するもので、スクリプトなどがウィンドウをポップアップすることを禁じる。ポップアップが阻止されると小さな効果音が鳴ったり、所定の位置に表示されたアイコンの変化などで知らせる設計になっていることが多い。
ログイン画面など利用者が必要とする機能をポップアップウィンドウで表示するサイトもあるため、ポップアップが試みられたことは閲覧者に知らせるようになっている。その場で一時的にブロックを解除してウィンドウを表示させる機能が合わせて提供されることが多い。
以前はブラウザ本体ではなくプラグインやアドオン、拡張機能(エクステンション)など付加ソフトの形で(ブラウザメーカー以外が)提供することが多かったが、2004年頃までに主要なWebブラウザのほとんどがブラウザ自体の機能の一部としてポップアップブロックを提供しており、設定画面から有効・無効を指定することができる。
(2022.5.19更新)