ベアボーン 【barebone】
概要
ベアボーン(barebone)とは、痩せこけた、必要最低限の、飾り気のない、などの意味を持つ英単語。機器などについて、追加オプションなどを付けていない基本モデルや半完成品などのことを指す。IT分野では、パソコンなどについて主要な部品の一部をセットにした組み立てキット型の製品を「ベアボーンPC」あるいは「ベアボーンキット」(barebone kit)と呼び、これを単に略してベアボーンということが多い。
一般的なベアボーン製品はケース(筐体)、マザーボード、電源がセットになったもので、購入者は用途や好みに応じてCPU(MPU/マイクロプロセッサ)やメインメモリ(RAM)、ストレージ(ハードディスクやSSD、光学ドライブなど)、入出力装置(キーボードやマウス、ディスプレイなど)などを追加で購入して取り付け、パソコンとして完成させる。
自作パソコンや完成品との違い
ベアボーン型の製品は、すべての部品を自ら購入して組み立てる(完全)自作パソコンと完成品の状態で販売されているパソコン製品の中間の製品と言える。完全自作と比べると、組み立て作業が簡単で特殊な小型ケースなどの選択肢が豊富という特徴がある。
完成品に比べると、自作の場合と同様、予算や用途、好みに応じて好きなパーツを組み合わせられるという利点がある。ほとんどのベアボーン製品は据え置き型(デスクトップ型やタワー型)パソコンだが、ノートパソコンのベアボーンキットも存在する。
かつては完成品の主流が大手メーカー製だったこともあり、価格面での利点も大きかったが、ある程度パーツの組み合わせを指定できるBTO型のオンライン通販やショップブランド製品など、安価でカスタマイズ可能な販売形態が浸透したため、以前ほど割安感は得られなくなっている。
(2022.6.21更新)