フラットパネルディスプレイ 【FPD】 Flat Panel Display

概要

フラットパネルディスプレイ(FPD)とは、筐体が板状で画面が平面になっているディスプレイ機器の総称。箱型で画面が丸みを帯びているCRTディスプレイの対義語。

液晶ディスプレイLCDLiquid Crystal Display)、プラズマディスプレイPDPPlasma Display Panel)、有機ELディスプレイOELDOrganic ElectroLuminescence Display)、電子ペーパー(電子インク)などの総称である。

これらは表示原理や特性はそれぞれ異なるが、装置全体が薄い板状で表示面が完全な平面になっているという共通点がある。FED(SED)のように表示原理が発明されながら実用化まで辿り着けなかった技術もある。

1990年代まで、電気的に像を映し出す表示装置はCRTCathode Ray Tube陰極線管/ブラウン管)を利用した箱型で画面が丸みを帯びた構造のものが一般的だったが、異なる表示原理を用いた板状の平らなディスプレイ装置が相次いで実用化された。

2010年代になるとテレビ受像機もコンピュータディスプレイも液晶が主流となり、CRTは新規に生産されることがほとんどなくなったため、薄型・平面型の装置を総称的に区別する必要性がなくなり、「フラットパネルディスプレイ」という用語はほとんど用いられなくなった。

(2018.4.16更新)

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