トップダウン/ボトムアップ 【top-down/bottom-up】
概要
トップダウン/ボトムアップ(top-down/bottom-up)とは、組織運営や意思決定、設計などの進め方を表す概念。頂点から下へ進める流れを「トップダウン」、底辺から上へ進める流れを「ボトムアップ」という。トップダウン (top-down)
先に中心や頂点、全体の大枠や方針などを決め、末端や底辺に向かって広めたり、細部を具体化していく方式を「トップダウン」という。
企業などの組織運営では、組織の長や上層部が意思決定や計画策定などを行い、下部の組織や人員へ周知して従わせる方式をトップダウンという。
IT分野では、大規模なシステム開発などで最初に全体の枠組みを決め、段階的に全体を分割、詳細化しながら個別の仕様を決めていく設計手法を「トップダウン設計」、上位のモジュールから下位に向けて順に結合しながら試験していくテスト手法を「トップダウンテスト」などという。
ボトムアップ (bottom-up)
先に末端や底辺、細部などから着手し、中心や頂点、全体に向かって進めていく方式を「ボトムアップ」という。
企業などの組織運営では、末端の部署や人員が発案や発議を行い、上位者の承認を得て遂行したり、上層部が集約して全体方針に反映させる方式をボトムアップという。
IT分野では、大規模なシステム開発などで最初に個々の細部の設計を進め、これを繋ぎ合わせて全体を形作っていく設計手法を「ボトムアップ設計」、下位のモジュールから上位に向けて順に結合しながら試験していくテスト手法を「ボトムアップテスト」などという。
(2021.1.21更新)