ダイバーシティ【diversity】

概要

ダイバーシティとは、「多様性」という意味の英単語。IT分野では、複数のアンテナで同じ電波を送受信し、組み合わせたり選択して利用する無線通信技術のことをこのように呼ぶことが多い。一般の外来語としては組織における構成員の属性の多様性を指すことが多い。

無線のダイバーシティ

無線通信で、電波を受信する際に属性の異なる複数のアンテナを同時に使って信号の品質を向上する手法をダイバーシティという。複数の受信信号を用いて、電波状況が優れたものを選択して利用したり、信号を合成してノイズを除去したりする。

アンテナの位置が異なることを利用する方式を「空間ダイバーシティ」と呼び、最も一般的に用いられるが、位置以外にも角度や時間、周波数、偏波などの違いを利用するものがある。また、受信時に選択したアンテナを用いて送信を行うことは「送信ダイバーシティ」と呼ばれる。

ダイバーシティを利用するために一体的に運用されるアンテナ群を「ダイバーシティアンテナ」(diversity antenna)と呼ぶ。携帯電話・移動体データ通信の基地局のアンテナが数本に分かれている例がよく知られる。

組織のダイバーシティ

通信分野以外では、組織の構成員の属性の多様性のことをダイバーシティということが多い。ある組織や(経営層など個別の)集団に属する人の年齢や性別、国籍、人種、民族、宗教、障害の有無や程度などの属性がどのくらい多様であるかを表す概念である。意識的に多様性を確保することで競争力や変化への適応力を高める経営手法を「ダイバーシティマネジメント」(diversity management)という。

資格試験などの「ダイバーシティ」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平30春 問7】 性別、年齢、国籍、経験などが個人ごとに異なるような多様性を示す言葉として、適切なものはどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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