デンドログラム 【dendrogram】

概要

デンドログラム(dendrogram)とは、多数の項目の階層的なグループ分けを、樹形図(木構造)を用いて図示したもの。グループ同士の包含関係やグループ同士の近さを視覚的に表すことができる。
デンドログラムのイメージ画像

解説 個別の項目や最小のグループを一方の端に一列に並べる。その隣に、統合された小さなグループを並べ、含まれる項目やグループを線で結ぶ。このプロセスを繰り返し、少しずつ大きなグループに統合していく。最終的に、反対側の端で大きな単一のグループに結ばれる。

右端から左に向かって統合していく記法と、下端から上に向かって統合していく記法がよく用いられる。分野によっては、グループが置かれた位置(下端あるいは左端からの距離)で、類似度など何らかの数値的な指標を表すこともある。

デンドログラムは複雑な階層的な分類を一覧することができ、データ解析の分野では「階層的クラスタリング」と組み合わせてクラスタ間の関係を図示するのに用いられる。生物学で生物の分類をデンドログラムで表したものは特に「系統樹」と呼ばれることもある。

(2025.10.7更新)