スイッチング 【switching】
概要
スイッチング(switching)とは、切り替え、開閉、交換などを意味する英単語。英動詞 “switch” の現在分詞。切り替えを行う装置や機器を「スイッチ」(switch)、「スイッチャー」(switcher)という。IT分野では、回線や回路などについて、複数の中から一つを選んで切り替える操作や、開閉やオン・オフ、開放・遮断などを切り替える操作などをスイッチングという。
スイッチングハブ
例えば、ネットワークの集線装置(ハブ)のうち、内部でポート間の接続を動的に切り替え、それぞれポートに関連する信号しか流さないよう制御するものを「スイッチングハブ」(switching hub)という。
単純にすべての信号をすべてのポートに中継する「リピータハブ」(repeater hub)に比べ、ハブ内部での転送処理は複雑で負担が重くなるが、各ポートに接続された端末は自分に関連した信号しか流れてこないため効率的に通信することができる。
スイッチング電源
交流電流から直流電流を得る電源装置のうち、内部の半導体素子が入力電圧の変化に応じて高速にオン・オフを切り替えて一定電圧の連続したパルス波を出力する原理のものを「スイッチング電源」(SMPS:Switched-Mode Power Supply)という。
従来型のリニア電源に比べ、電力のロスや装置の発熱が少なく変換効率が高い。装置も小型・軽量とすることができる。ただし、内部の構造が複雑で高コストなことや、特徴的な高周波のノイズが生じるため適切な対策が必要になるなどの難点もある。
(2023.9.12更新)