グリッド 【grid】
概要
グリッド(grid)とは、格子(状のもの)、方眼(状のもの)、送電網、配管網などの意味を持つ英単語。直線が縦横に規則正しく並んだ図形やそのような構造のもの、また、多数の対象を網目状に繋ぎあわせたものを意味することが多い。グリッド線 (grid line)
文書編集ソフトや画像編集ソフト、DTPソフトなどで、領域の指定や表示要素の移動の際に位置決めを正確に行うために表示される罫線や桝目、補助線などのことを「グリッド線」(grid line)あるいは略してグリッドという。
方眼紙のマス目のように縦横に等間隔に並んだ線で、編集時に利用者が位置合わせなどを行うために表示される。画像や紙面に実際に線が引かれているわけではなく、最終的な出力時には線は描画されない。
オブジェクトの移動や変形などの際、グリッド線に近づけると自動的に吸着するよう設定することができるソフトもある。編集メニューや設定画面から「グリッドに吸着」あるいは「スナップ」などの項目で表示されており、オン・オフを切り替えることができる。
グリッドコンピューティング (grid computing)
大規模コンピュータシステムの分野で、ネットワークを介して多数のコンピュータを結び、一台の仮想的な超並列コンピュータとして利用できるようにしたシステムを「コンピューティンググリッド」(computing grid)という。そのようなコンピュータの利用形態を「グリッドコンピューティング」(grid computing)という。
送電網 (power grid)
英語では電力の送配電網を “power grid” あるいは “electrical grid” と呼び、日常的にはこれを略して単に “grid” と呼ぶことが多い。 送配電網にセンサーや通信ネットワーク、情報システムを統合し、高度で自律分散的な需給調整機能を持たせたものを「スマートグリッド」(smart grid)という。
(2023.4.11更新)