カラーレーザープリンタ 【color laser printer】
概要
カラーレーザープリンタ(color laser printer)とは、黒以外に様々な色で印刷できるレーザープリンタ。基本的な原理はモノクロのレーザープリンタと変わらず、レーザー光を利用して感光体にトナーを付着させ、それを熱と圧力で紙に転写して印刷を行う。こうした原理はフルカラーコピー機とも共通である。コンピュータから送られてくるデータをページ単位で画像イメージに組み立て、そのイメージに従って「ドラム」(drum)と呼ばれる感光体にレーザーを照射、粉末状の着色剤である「トナー」(toner)を付着させる。これを熱しながら紙面に押し付け、トナーを溶かして紙にインクを定着させる。
印刷に使用するトナーは、商業印刷と同じ「CMYK」の4色が主流で、それぞれのトナーを収めたカートリッジを筐体内に挿入する。これはモノクロ用の黒(K)と、「色の三原色」の各色に相当する「シアン」(C:水色)、「マゼンタ」(M:薄紫)、「イエロー」(Y:黄色」の組み合わせである。
各色成分別に上記のプロセスを行うため、印刷時間も印刷コストもモノクロプリンタより大きくなる。小型化・低価格化が進んだ結果、最近では業務用プリンタの中心となっており、個人や家庭で小型のモデルを導入する例も見られる。以前は印刷速度の遅さが問題とされていたが、現在ではその問題も改善されている。
(2024.6.16更新)